調査結果の速報をこのページの中段に掲載しました。(2021/8/14up)

「オナガを見た・今まで見たことない」などの観察情報を募集

オナガ
オナガ

オナガは、栃木県内の市街地では春から夏にかけては比較的良く姿を見かけますが、近年、郊外では観察する機会が少なくなったように感じます。そこで、栃木県内において、オナガは現在どのような場所にどのくらい生息しているか調べることにしました。

 

ご自宅の周りや仕事先、探鳥地など良く訪れる場所でオナガの生息の有無(特に5月から7月の繁殖期)について、分かる範囲で結構ですのでお答えください。「我が家の周りではオナガを見ない」といった不在情報もぜひお寄せください。

 

【提供に当たっての注意事項】

  • 記録の提供は、下記のフォームからお願いいたします。
  • 観察場所については、市町・字名以外に、緯度・経度もお知らせください。緯度・経度は、google mapで観察場所を右クリックし、「この場所について」をクリックすると表示されるので、その値を入力してください。

調査結果(速報)

調査期間 2020年3月~2021年7月31日

情報提供数 154件(49人)

位置情報あり 繁殖期(4-7月)104件

       非繁殖期(8-3月)17件

生息情報

  • 主に標高500m未満の地域から得られ、特に標高200m以下の地域が多かったです。
  • 最も標高の高い記録は日光市清滝(718m)の1件でした。

生息市町

  • 足利市や佐野市、栃木市、真岡市の栃木県南部から宇都宮市にかけて多く、矢板市や那須塩原市、那須町ではやや少なかったです。
  • 一方、大田原市や那珂川町、那須烏山市、高根沢町、茂木町などの東側の地域からは情報がほとんど得られませんでした。また、山岳地域からの情報も得られませんでした。

繁殖環境

  • 庭木や街路樹のある市街地が多く、次いで農地に隣接する市街地、公園や緑地(残存林を含む)に隣接する市街地が続いています。
  • 森林が広がる低山や里山などからの情報はなく、オナガは、市街地など人家付近の鳥であることが改めて示唆されます。

繁殖期の個体数

  • 11羽以上の群れも少数報告されましたが、1~4羽が70%以上を占めました。
  • 繁殖およびその可能性の高い記録は25%で、ほとんどが不明でした。

 

本調査から、現在、オナガは市街地周辺に広く生息していることが示唆されます。しかし、特に郊外の里地では、「以前は生息していたが近年は見ていない」との情報もあり、さらに継続した調査が必要と考えます。

 

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