田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト キックオフ集会

 

トンボが舞い、メダカが泳ぎ、夜はカエルの大合唱。かつては当たり前に見られた田んぼの生きものが、今急速に消えようとしています。私たちは田んぼをすみかとする様々な生きものが、農業、環境、そして心を支える底力となっていることに注目し、田んぼの生きものの多様な世界を再び取り戻すために、様々な取り組みの受け皿となる「田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト」(以下、「田んぼ10年プロジェクト」)を開始します。最近は国際条約でも田んぼの生物多様性への関心が高まり、2008年には水田を含む湿地の保全・利用・啓発をめざすラムサール条約第10回会議で、水田の生物多様性向上をめざす「水田決議X.31」が採択され、2010年には生物多様性条約(CBD)第10回会議で、ラムサール水田決議を取り込んだ「農業生物多様性」決定X/34 が採択されました。更にCBD第10回会議では、劣化してしまった生物多様性を未来に向けて回復するための20の具体目標である「愛知目標」の決定と、「国連生物多様性の10年」を国連に求める決議が採択され国連総会を経て具体化しました。これらの流れを活かし、「田んぼ10年プロジェクト」では、各地で田んぼの生きものに関心や関わりを持つ方々をキックオフ集会へ招き、お互いの交流を深め、水田決議にも盛り込まれている生きもの豊かで懐かしい未来の田んぼの姿を共有します。そして、それぞれの場所や立場から、田んぼの生きもののにぎわいをめざす水田目標を掲げ、一つ傘の下に未来の田んぼへ向けて共に歩んでゆきたいと考えています。個人、団体、農業経験の有無を問いません。田んぼの生きものに関心がある方の多数の参加をお待ちしています。

2013年1 月 ラムサール・ネットワーク日本 共同代表 呉地正行

 

開催日時

2013年2月9日(土) 13:00~18:00(開場12:30)

会場

小山市立生涯学習センター(JR小山駅西口前)

栃木県小山市中央町3-7-1 ロブレ6F Tel:0285-22-9111

申込み

不要 当日受付(先着100名)

参加費

無料、「田んぼの生物多様性向上行動計画書」無料配布

プログラム

第1部 基調講演 田んぼの生物多様性と各地の取り組み

第2部 田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト、その生い立ちと行動計画

第3部 みんなで語る、未来の田んぼ宣言

主催

NPO法人 ラムサール・ネットワーク日本

〒110-0016 東京都台東区台東1-12-11 青木ビル3F

Tel/Fax 03-3834-6566

共催

第13回アジア環境創造型稲作技術会議実行委員会準備会、渡良瀬遊水池をラムサール条約登録地にする会、コウノトリ・トキの舞うふるさとおやまをめざす会、小山市、NPO法人民間稲作研究所、NPO法人田んぼ、NPO法人蕪栗ぬまっこくらぶ、日本雁を保護する会、NPO法人オリザネット

後援

国連生物多様性の10年日本委員会、国際自然保護連合日本委員会

問合せ

渡良瀬遊水池をラムサール条約登録地にする会事務局

Tel 0285-25-6577(浅野正富法律事務所内)

チラシ

 

※ この事業は「国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)」が推奨する事業として認定を受けています。

※ 「田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト」は、国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)が愛知目標達成のために主宰する「にじゅうまるプロジェクト」に参加するとともに、国連生物多様性の10年日本委員会の10の連携事業の1つに認定されその活動が期待されています。