渡良瀬遊水地におけるワシタカ類の個体数を調査する探鳥会の結果は、以下の通りです。
実施日 2020年2月2日(日)
調査時間 10:00~12:30
天候 晴れ
調査定点数 9か所
参加者数 31名
調査方法
- 遊水地の主要ワシタカ類であるチュウヒ、ノスリ、トビに関しては、10:00から15分間隔で記録をとり、その時刻に各調査定点で観察できた羽数や状態(飛行、とまり)、位置を調査用紙に記入した。その他の種は、調査時間内で出現ごとに逐一、調査用紙と地図に記入した。
- 隣接の定点と重複がないよう、調査時はトランシーバーを使って連絡調整し、集計時には地図で位置の確認をした。
調査結果
No.
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種名
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2020年
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2019年
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2018年
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2017年
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1
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トビ
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32
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25
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36
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18
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2
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ノスリ
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6
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10
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14
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8
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3
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チュウヒ
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10
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4
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5
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9
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4
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ミサゴ
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3
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4
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6
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3
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5
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オオタカ
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2
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1
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5
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3
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6
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ハイイロチュウヒ
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3
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1
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2
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2
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7
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チョウゲンボウ
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1
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1
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2
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1
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8
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ハイタカ
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2
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2
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2
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0
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9
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ハヤブサ
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1
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2
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1
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2
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10
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コチョウゲンボウ
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0
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0
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0
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0
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11
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ケアシノスリ
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0
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0
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0
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0
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確認種数
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9種
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9種
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9種
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8種
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考察
- 毎年晴天の場合は寒冷な北西風が非常に強く、調査に支障を来すほどであるが、今回は晴天にもかかわらず風が弱く穏やかで、調査はやりやすかった。
- トビの個体数が最多で、次いでノスリが多いというのが例年の傾向であるが、今回はノスリよりチュウヒの方が多く観察された。
- 渡良瀬遊水地の特徴は、草原でノネズミ等の小動物を捕食するチュウヒが、他の河川敷や農耕地に比べて個体数が多いことであり、今年の調査でも一定数が確認された。
- 年によって個体数にある程度のバラつきはあるものの、多くのワシタカ類が安定してこの地を越冬地として利用している状況が確認された。
- 昨年の台風19号の影響が心配されたが、今回の調査結果からは遊水地内でのチュウヒをはじめとする猛禽類の行動に目立った変化は見られなかった。ただし、周辺河川の採食環境は台風以降悪化しているという指摘があり、チュウヒの個体数が昨年や一昨年より増加した一つの要因と考えられる。
- 今回は家族連れなどを含む多くの参加があり、多くの方にこの渡良瀬遊水地の重要性を知っていただける機会になったと考えている。