実施内容 結果報告(2024 2023 2020

渡良瀬遊水地ワシタカカウント探鳥会(結果報告 2023/2/5)

渡良瀬遊水地におけるワシタカ類の個体数を調査する探鳥会の結果は、以下の通りです。

 

実施日   2023年2月5日(日)

調査時間  10:00~12:30

天候    晴れ

調査定点数 9か所

参加者数  36名

調査方法

  • 遊水地の主要ワシタカ類であるチュウヒ、ノスリ、トビに関しては、10:00から15分間隔で記録をとり、その時刻に各調査定点で観察できた羽数や状態(飛行、とまり)、位置を調査用紙に記入した。その他の種は、調査時間内で出現ごとに逐一、調査用紙と地図に記入した。
  • 隣接の定点と重複がないよう、調査時はトランシーバーを使って連絡調整し、集計時には地図で位置の確認をした。

調査結果

No. 種名 2023年 2020年 2019年 2018年 2017年
1 トビ 73 32 25 36 18
2 ノスリ 13 6 10 14 8
3 チュウヒ 6 10 4 5 9
4 ミサゴ 3 3 4 6 3
5 オオタカ 3 2 1 5 3
6 ハイイロチュウヒ 2 3 1 2 2
7 チョウゲンボウ 3 1 1 2 1
8 ハイタカ 3 2 2 2 0
9 ハヤブサ 1 1 2 1 2
10 コチョウゲンボウ 0 0 0 0 0
11 オジロワシ 1 0 0 0 0
12 ケアシノスリ 0 0 0 0 0
確認種数 10種 9種 9種 9種 8種

考察

  • この観察会は3年ぶりに開催された。
  • 今回は晴天に恵まれ風も弱く穏やかで、調査に適した天候であった。
  • トビの個体数が最多で、次いでノスリが多いという例年の傾向通りとなった。
  • 渡良瀬遊水地の特徴は、草原でネズミ類などの小動物を捕食するチュウヒが他の河川敷や農耕地に比べて個体数が多いことであり、今年の調査でも一定数のチュウヒが確認された。
  • 年によって個体数にある程度のバラつきはあるものの、多くのワシタカ類が安定してこの地を越冬地として利用している状況が確認された。
  • 先週の渡良瀬遊水地で発生した火災により焼失したエリアではチュウヒを観察することができず、火災による採食環境の悪化が考えられた。
  • 今回は家族連れなどを含む多くの参加があり、多くの方にこの渡良瀬遊水地の重要性を知っていただける機会になったと考えている。